平凡な日常に感謝を。
先週、小林麻央さんが亡くなられたというニュースが連日報道されていましたね。
乳がんをはじめとした「癌」という病気に関して興味・関心をもった方も多いかと思います。
乳がん検診をやっているクリニックに勤める友人がいるのですが、
先週から連日乳がん検診の予約の電話が入り、クリニックは大変混雑しているとのこと。
そりゃそうですよね。
34歳という若さ。
そして小さなお子さんを持つお母さん。
誰もが自分の身に置き換えて、「癌」という病気の恐ろしさを実感したのではないでしょうか。
私もとてもショックでした。
同じ小さなお子さんを持つお母さん。
幼子を残して旅立たねばいけない辛さはとうていはかり知れません。
と、同時に非常に不安な気持ちにかられました。
男性は2人に一人、女性は3人に一人が癌になる時代だそうです。
この高確率。
実際に私の父親も数年前に癌になりました。
幸い早期発見だったのですでに寛解しておりますが、現在も定期的に通院はしています。
幼馴染のお母さまも数年前に子宮頸がんで亡くなりました。
最近、友人の一人で初期の子宮頸がんが見つかった子もいます。
大学の時に仲良くしていたグループの5人のうち4人の親が大腸がん、乳がん、前立腺がん、肺がんになっています。
と、この高確率はかなりの具体性をもっていることが分かります。
麻央さんのニュースを見て、
もし自分が癌になったら。
もし自分が小さな子供立ちを残して死んでしまったら。
そんなことを考えていると、何気ない日常がとてつもなく尊く、はかないものに思えます。
そして
あぁ、授乳が終わったら検診を受けよう。
そのあとも定期的に検診を受けよう。
保険も見直そう。
食生活も見直そう。
日常に感謝しよう。
いろいろと考えるんです。
たぶんみんなそうです。
でも、時が流れると「病気によって失う平凡日常」への恐怖も頭の片隅に追いやられて、また「平凡な日常」を「平凡」にしか思えない毎日がやってくるんです。残念ながら。
日々生活していく中で、私たちはいろんなことを考え生きています。
特に若い世代は仕事に、子育てに、家族に、と、忙しく生きています。
だから、"将来こうなるかもしれない"という気持ちを常に頭に置いておくのって
難しいと思うのです。
でも、それでも麻央さんはブログを通して生きざまを通して
たったひと時でもいい、平凡な日常がとてつもなく素晴らしいということを
身を挺して教えてくれました。
だから私は、この平凡な日常が感謝すべきものであるという気持ちを持ち続けていきたい。忘れる時があっても、たまにでいいから思い出して。
家族に対する感謝の気持ち。
自分の体をいたわる気持ち。
忘れないように。
忘れないように。
そしてもしかしたらいつか来るかもしれないその日に後悔しないように。
今できることはやらなくては。
お読みいただきありがとうございました。